出産が間近に迫ってきている合図のひとつが、おしるしです。
子宮頸管から出た粘液と少量の出血が混ざって出てくるのが特徴です。
個人差があり、必ずしも確認できるものではありませんが、せっかくの合図を逃さないためにも、きちんと理解しておくと安心できるでしょう。
こちらでは、妊婦や妊婦の周りの人が理解しておいた方がいいおしるしについてご紹介していきます。
概要
出産が近づくと子宮が収縮したり子宮口が開いたりすることにより卵膜がはがれ、出血することがあります。
出血と子宮頸管から出た粘膜が、混ざり合って出てきたものがおしるしです。
必ずあるものではなく、出血の色や量にも個人差があります。
気が付かない妊婦も多くいるため、おしるしを常に気にしておく必要はありませんが、出産前の合図を逃さないため、また急な出血に焦らないためにも、おしるしのことを知っておいた方が安心です。
おしるしの特徴
おしるしは個人差があるため、こういうものと断言できるものではありません。
気が付かない程度のごく少量の出血がある場合、月経のような出血がある場合など人それぞれです。
色も赤い色の場合、ピンク色の場合、茶色い場合などがあります。
1回だけでなく、複数回おしるしを確認したという妊婦も多くいます。
おしるしを確認した時の対応
おしるしを確認したら、多くの妊婦が慌ててしまいそうですが、あくまでお産が始まるひとつのサインのため、急に出産に繋がるわけではありません。
おしるしを確認した後、すぐに陣痛が来る場合もありますし、5日経っても陣痛が来ない場合もあります。
おしるしを確認したら、慌てずに入院準備を整えて、出産に向けて気持ちを落ち着かせておきましょう。
パートナーや両親など、出産をサポートしてくれる方がいる場合は、おしるしを確認したら出産が近づいていることを知らせておくといいでしょう。
一般的には説明した通り、慌てずにいつも通りの行動をして問題ありませんが、一部すぐに医療機関に連絡を取った方がいい場合があります。
なんらかの事情で帝王切開を予定している場合、近々陣痛がくる可能性があることを知らせるおしるしが出たことを医療機関に伝える必要があります。
帝王切開予定日がまだ先の場合はなおさらです。
帝王切開に限らず当てはまる項目がある方は、おしるしを確認したらすぐに出産予定である医療機関に連絡をして、状況を説明してください。
おしるしではない出血
出産予定日近くの場合、出血を確認したらすぐにおしるしと判断してしまいがちですが、出血の他にも症状がある場合、出産前の合図であるおしるしではない可能性があります。
- 出血が続く
- 強い痛みがある
- 血の塊が出た
- 血がサラサラしている
違和感のある出血がある場合や、出血以外の症状がある場合は、おしるしではなく、出産前に胎盤がはがれて出血している可能性などもあるため、すぐに医療機関に連絡をしましょう。
おしるし以外の出産前の合図
出産が間近に迫ってきている合図は、おしるし以外にもあります。
- 前駆陣痛
- 陣痛
- 前期破水
前駆陣痛とは、陣痛の前に起こる不規則なお腹の張りのことを指します。
陣痛は10分間隔をきり、お腹の痛みを伴うものです。
前期破水は、陣痛が起こる前の破水のことを言います。
陣痛が強くなり、お産が進むにつれて破水をすることが多いですが、陣痛よりも先に破水する場合もあります。
事前に出産予定の医療機関に指示を受けている症状が出た場合は、すぐに連絡をして状況を説明しましょう。
その後の流れは、医療機関の指示に従ってください。
必ずしも全ての合図があるわけではありませんので、ご注意ください。