一年のうちに2回あるお彼岸、春になるとお供え物はどうしようかと悩む人も多いですよね。
お寺へのお布施はどうすれば良いのか、ご先祖様や訪問先などでのお供え物の準備を正しくおこないたいです。
春と秋の2回のお彼岸はそれぞれお供え物が異なるのですが、具体的にどんなものをお供えするのでしょうか。
金額相場や正しいお供え物の掛け紙マナーも習得しておきたいですね。
今回はお彼岸のお供え物について準備の仕方や豆知識、掛け紙のマナーなどを詳しくご紹介します。
お彼岸のお供え物はどう準備する?
春のお彼岸が近づいてきたら、まず準備をおこなっていきましょう。
春はバタバタしやすい時期ですが、私もご先祖様へのお墓参りは毎回欠かさずおこなっています。
出来れば3月に入ったらすぐに、準備を始めたいところです。
お彼岸の際はお世話になっているお寺へお布施という形で渡すか、自身のご先祖様や訪問先などでお供え物として渡すようになります。
お布施とお供え物を準備するには、どのような手順が必要なのかを詳しく見ていきましょう。
お寺へのお布施
お彼岸の時期には「彼岸会の法要」が春と秋に7日間おこなわれ、お寺に行ってご先祖様の御墓参りをする行事があります。
参加する時にはご先祖様のお墓を管理してくれているお寺のご住職に、お布施という形で現金を包むのが一般的です。
お布施はお祝いでお金を包むわけではないので、ご祝儀袋ではなくのしが付いていない不祝儀袋に包みます。
表書きは「御布施」とし、黒の筆ペンやマーカーで書くようにしましょう。
ご先祖様や訪問先へのお供え物
自身のご先祖様にお供えしたり、知人を訪問した時にお供え物を贈ったりする場合があります。
私もお彼岸の時期に実家に帰る際は、おじいちゃんやおばあちゃんのためにお供え物を贈りますよ。
お彼岸のお供え物を贈る際には、日持ちする焼き菓子などがおすすめです。
訪問先に持っていく場合には、外袋から取り出して品物のみを渡すようにしましょう。
春と秋ではお彼岸のお供え物は違う?
お彼岸といえば春と秋の年2回で、7日間ずつあります。
春は3月21日頃の春分の日を中間日として7日間、秋は9月23日頃の秋分の日を中間日として7日間です。
春と秋のお彼岸ではお供え物が異なるという話を聞きますが、春は「ぼた餅」で秋は「おはぎ」というのが有名ですよね。
良く考えるとぼた餅もおはぎも違いはなく、どちらも同じお菓子なのです。
私もずっと何が違うのだろう?と、不思議に思っていました。
実はぼた餅は春の花である「牡丹」にちなみ、おはぎは秋の花である「萩」から名前を取っています。
呼び方を変えることで、お彼岸らしい季節感を出しているのです。
春と秋のお彼岸でお供え物の違いはありませんが、季節の花を添えるなどして異なる演出をしてみたいですよね!
お彼岸のお供え物におすすめの品物
春のお彼岸のお供え物の定番であるぼた餅や日持ちする焼き菓子以外に、おすすめの品物はあるのかみていきましょう。
お彼岸のお供え物に関しては「〇〇でなくてはならない」という厳密な決まりはありません。
生前を知っているのであれば、故人が好きだったものをお供え物として持参するのが一番です。
もちろんお寿司が好きだったので刺身を!というわけにはいきませんが…好きなお菓子や花などをお供え物として選ぶのが良いでしょう。
もし食べ物をお供えした場合には、お彼岸が終わったら、仏様の代わりに食べてしまいましょう。
お墓にお供えした食べ物も、すぐに片付けてくださいね。
お彼岸のお供え物の金額相場は?
お彼岸のお供え物を購入するにあたり、金額相場はどのくらいなのでしょうか?
お寺のご住職に渡すお布施の金額相場が3千円〜5千円ほどなので、品物を購入する場合も同じくらいを目安にしましょう。
お布施を渡してお供え物も購入する場合にはお布施に3千円、品物に2千円ほどを使うようにしてください。
我が家ではお彼岸の際、お寺のご住職にお布施を3千円程度お渡しして、お供え物をお菓子とお花合わせて2千円くらいになるようにしています。
もちろん目安なので、お布施しない場合には少し豪華な品物を購入してみても良いですね。
お彼岸のお供え物の掛け紙に関するマナー
一般的なお祝いの贈り物とは異なるお彼岸のお供え物は、掛け紙や水引などを選ぶ際に迷ってしまいますよね。
基本的な掛け紙のマナーを身につけておけば、毎年2回のお彼岸はバッチリです。
お彼岸のお供え物に掛ける掛け紙について、基本的なマナーを詳しくみていきましょう。
掛け紙
お彼岸のお供え物を購入する際には、包装紙の上から掛け紙を掛けてもらいます。
お祝いの贈り物でいうところの「のし紙」と同じ位置付けですが、お彼岸のお供え物はのしは付けないので「のし紙」ではないのですね。
贈り物として渡す目的であっても、のしが付いているのといないのとでは意味が異なるので注意しましょう。
水引
水引で一番悩むポイントって、関東と関西で使う色が異なるという点ではないでしょうか。
実は関東では黒白や銀黒ですが、関西では黄色と黒の水引が良く使われています。
水引の本数もお祝いに使う奇数ではなく、偶数を選ぶ必要があるので注意したいですね。
すでに販売されている掛け紙では、水引の色や本数と合わせてテンプレートが用意されています。
間違えないためにも、基本のマナーをチェックしておきましょう。
結び方はあわじ結びがおすすめで、結び切りよりも柔らかいイメージになります。
表書き
お彼岸のお供え物に使用する掛け紙の表書きは「御供」が一般的で間違えありません。
下段の名前はは必ずしもフルネームでなくても構いませんが、フルネームの方が誰からいただいた物なのかが一目でわかるのでおすすめです。
まとめ
お彼岸のお供え物について準備の仕方や金額などの豆知識、掛け紙のマナーなどを詳しくご紹介してきました。
お彼岸のお供え物はお寺のご住職にお布施として渡したり、自身のご先祖様やご近所などに訪問したりする際に用意します。
金額相場は3千円から5千円程度で、日持ちする焼き菓子や故人が好きだったものがおすすめです。
掛け紙のマナーはのしの無い掛け紙に「御供」の表書きで、水引は弔事用の黒白か銀黒(関西は黄色と黒)のあわじ結びを選びます。
正しい知識を身につけて、春と秋のお彼岸のお供え物をスムーズに贈りたいですね。