故人が亡くなった後も、月ごとに亡くなった日と同じ日が来ます。
また翌年の亡くなった同じ日には特別な意味を持つ「命日」が訪れ、仏教式などでは年忌法要などを行います。
とはいえ実際に命日にどのようなことをしたら良いのか、また命日のマナーなどを知らない方も多いはずです。
こちらでは命日についての詳細を解説し、故人の冥福を祈れるようにまとめていきます。
概要
命日とは故人が亡くなった日(月命日)、または同じ月の同じ日(命日)のことを指します。
お墓に納骨が済んでいる故人の場合は、月命日に墓参りや仏壇に手を合わせる遺族もいます。
通常命日には年忌法要といって、一回忌や三回忌などを執り行います。
年忌法要の際には僧侶に読経をあげてもらい、追善供養をします。
本来仏教的には三回忌までが宗教的儀式であり、それ以降は日本人が独自の死生観に基づき作りあげた法要であると言います。
大体は三十三回忌までで弔い上げとし、区切りとします。
ただし菩提寺の僧侶の方から「いつまで年忌法要をしますか」という趣旨のお伺いはありませんので、遺族の方の意思に委ねられます。
月命日の供花や供物のマナーを解説
月命日とは、毎月来る故人の亡くなった日のことを指します。
その月命日には、供花や供物をお供えする方が多いですがどのようなマナーがあるかを解説します。
【供花】
供花の花の色は正確な決まりはありませんので、故人の好きな花を飾る方も多いです。
ただバラのような棘のある花は避けます。
もしも特別飾りたい花の色が無ければ、白や水色、紫や黄色などが定番です。
洋風の花でも和風の花でも問題はなく、カーネーションやキンセンカ、菊やユリなどを飾るのが通例です。
【供物】
月命日にも毎月故人が好きだった食べ物などをお供えします。
仏式の場合は肉や魚などは、殺生を意味してしまうため避けます。
基本は日持ちのするお菓子、線香などをあげる方が大半です。
月命日と祥月命日の違い
良く祥月命日という言葉を耳にしますが、1年に1度めぐってくる故人の亡くなった日のことです。
対して月命日は一ヵ月に1回くる、故人が亡くなった同じ日のことを指します。
ただの命日とはいっても、種類があることに注意します。
月参りは年忌法要と同じくらいの重要性があるのか?ついて解説
年忌法要は前もって会場や菩提寺などに問い合わせをして、僧侶などの予定を伺います。
また法要後に会食をする場合は、合わせて食事処も予約します。
それに対し月命日は、毎月親族を集める必要はありません。
お墓参りに行く方もいますし、お墓が遠い方は仏壇に手を合わせるというだけの方もいます。
ただし「月参り」というものもあり、毎月菩提維持の僧侶に毎月自宅に来てもらい、短めの読経を上げてもらいます。
先祖様多い家庭もありますので、その際は誰の月命日というわけではなく、ご先祖様でひとまとめをして読経を上げてもらいます。
最も多いのは、毎月家族だけで仏壇に手を合わせるスタイルですので、月参りをしなくてはいけないという決まりはありません。