皆さんは「仲冬」と聞くとどのようなことを思い浮かべますか?
この言葉は耳にする機会が少なく、あまりなじみがない言葉ですよね。
そんな仲冬の時期ですが、実はさまざまな文化や風習、美味しい旬の食べ物があるのです。
どんなものがあるのか詳しく見てみましょう。
仲冬っていつのこと?
冬の半ばというと、温かいものが恋しくなるイメージがありますが、詳しくはいつのことを指すのでしょうか。
冬は、初冬、仲冬、晩冬と3つに分けることもあります。
このうちの仲冬とは12月7日の大雪から1月4日の小寒の前日までとされています。
これは二十四節気に基づいて定められているため、季節感が現在とは多少異なりますが、
おおよそこの期間であると考えてよいでしょう。
仲冬の旬の食べ物って何があるの?
寒さが厳しくなるこの季節は特に体調を崩しやすく、風邪やインフルエンザが流行り始めます。
旬の食べ物を食べて免疫力を高め、風邪を予防しましょう。
この時期に旬を迎える食べ物は以下のものがあります。
*小松菜*
葉が大きくみずみずしく、甘みがあります。アクが少なく生でも食べられるのが特徴です。
名産地:埼玉県
*ネギ*
鍋や薬味に使用され、シャキシャキとした歯ごたえがあり、独特の風味が特徴です。
名産地:千葉県、大分県
*白菜*
旬の白菜は甘みが強く、葉が柔らかいのが特徴です。幅広い料理法があります。
名産地:茨城県、長野県
*タラ*
あっさりしていて食べやすく、蒸し物や鍋に使用されます。
大食漢のため「たらふく食う」ということからタラと名付けられました。
名産地:北海道
旬の食材を使ったレシピをご紹介!
仲冬には栄養価も高く、美味しい旬の食べ物がたくさんありましたね。
ではここで、旬の食材を使ったお手軽で栄養満点のレシピをご紹介します。
*ツナと小松菜のクリームパスタ*
《材料(2人分)》
- パスタ:160g
- ツナ缶:1缶
- 小松菜:1/2わ
- 玉ねぎ:1/4個
- 水:3カップ
- 牛乳:1カップ
- コンソメキューブ:2個
- 塩・こしょう:少々
- 粉チーズ:少々
《作り方》
- 小松菜、玉ねぎを食べやすい大きに切り、フライパンに水、コンソメキューブ 、パスタを入れる。
- パスタがスープになじんだら、小松菜、玉ねぎを加え好みの固さになるまで煮る。
- 2に牛乳を加えて温め塩・こしょうで味を整えて完成。
※フライパン1つでできるので、手軽ですし、不足しがちなカルシウムを十分に補うことができます。クリーミーなソースに小松菜とツナが良く合います。
*白菜と豚肉の甘辛炒め*
《材料(2人分)》
- 豚肉:100g
- 白菜:200g
- ネギ:1本
- ごま油:少々
- 輪切り唐辛子:お好み
- 醤油:大1
- みりん:大11/2
《作り方》
- 豚肉、白菜、ネギを食べやすい大きさに切る。
- ごま油を熱したフライパンに1を加えて炒め、唐辛子、醤油、みりんで味を整えて完成。
※ごま油の香りが良く、甘辛い味付けにご飯が進みます。
また、疲労回復効果も期待できます。
*タラのチーズフライ*
《材料(2人分)》
- タラ:4切れ
- プロセスチーズ:30g
- 卵:1個
- 青じそ:4枚
- パン粉:少々
- 小麦粉:少々
- 塩・こしょう:少々
《作り方》
- タラを縦半分に切り、チーズを挟めるように半分に開く。
- チーズをタラに乗せ外側に大葉を巻く
- 塩・こしょうを振り、小麦粉、卵、パン粉の順にまぶして油で揚げ、完成。
※油で揚げてあることで満足感もあり、カルシウムやたんぱく質、
ミネラルなどを手軽に摂ることができます。
仲冬に咲く花ってどんな花?
寒さも厳しくなると外出するのが億劫になりますが、道端に咲く花をふと見てみると、寒さに負けず元気に咲き誇っています。
では仲冬に咲く花にはどんな種類の花があるのでしょうか。
以下に花言葉と併せてご紹介します。
*スイセン*
黄色や白の花を咲かせ、冬から春に咲いています。
水辺に咲く姿が仙人に例えられ、この名前がつきました。
花言葉:自惚れ
*椿*
赤や白の花を咲かせます。
花言葉に「控えめな」という言葉がついているのは椿には香りがないことからとされます。
花言葉:控えめな優しさ
*クリスマスローズ*
バラに似た白色の花を咲かせます。
クリスマスの時期に咲くことからこの名前がつけられました。
花言葉:私の不安を和らげて
仲冬にある行事や風習って何があるの?
クリスマスや年末を控え、何かと慌ただしいこの季節ですが、どんな風習や行事があるのでしょうか。
仲冬の主な行事としては以下のものがあります。
それぞれを詳しくご紹介します。
*冬至*
1年で最も昼が短くなる日です。
土用の丑の日のように、冬至には「ん」の付くものを食べて
厳しい冬を乗り越えようという風習があります。
代表的な食べ物として、うどん、大根、レンコン、銀杏、南瓜(なんきん)などが挙げられます。
そのほかに邪気を払い運気を呼ぶという意味を込めて「小豆粥」を、固いものを表すおいおい(甥)をめいめい(姪)炊くという意味から「いとこ煮」を、胃の掃除をするために「こんにゃく」を食べるという風習もあります。
また、冬至には柚子湯に入る風習もあります。
これは、邪気払いや柚子の実るまでの時間の長さから、長年の労力が実りますようにという意味があります。
*クリスマス*
イエスキリストの誕生を祝う日です。
キリスト教徒にとっては、ミサに参加したり、親戚同士で集まる日でもあります。
日本では、宗教行事とは別に、プレゼントを贈り合ったり、クリスマスパーティーを行うこともあります。
*大晦日*
1年を締めくくる最後の日です。
年越しそばを食べたり除夜の鐘をついたりします。
除夜の鐘は108回つきますが、これは煩悩の数を表しています。
その数だけ鐘をつくことで煩悩を取り除き、新年を迎えようという意味があります。
*元日*
1年の始まりを祝う日です。
元日には年神様という神様が各家庭に訪れると言われ、この年神様の訪れをお祝いして、幸せになろうということからお正月行事が生まれました。
年神様は子孫繁栄、五穀豊穣に関係し、幸せを授ける神様と言われています。
ここで、お正月の前後にすることをご紹介します。
*大掃除*
1年の溜まった汚れを落とし、きれいにすることです。
細かなところまで丁寧に清めることで年神様がより多くの幸福を授けてくれると言われます。
*門松を飾る
年神様が迷わないように目印として玄関前に飾ります。
昔から松には神が宿ると言われ、門松を飾っている期間を松の内と言い、年神様がいらっしゃる期間とされます。
一般的に1月7日までとされ、この間に初詣に行き、年賀状を出します。
*鏡餅を飾る*
年神様へのお供え物として飾ります。
歯固めというお正月に硬い餅を食べる行事に由来します。
大小2個のお餅は太陽と月を表し、円満に年を重ねるという意味があります。
*年越しそばを食べる*
忙しい年末にすぐに食べることができる晦日そばの風習が残ったもので、そばのように細く長く生きるという意味が込められています。
薬味のネギには疲れをねぎらう(労ぐ)、お祓いの意味の祢宜(ねぎ)から1年の苦労を労い、新年を迎えようという意味が込められています。
*おせち料理を食べる*
年神様のお供え物とされる食べ物です。
かまどの神様がお正月に休めるようにと保存がきくものが中心で、
それぞれに意味が込められています。
また、めでたいことが重なりますようにと重箱に詰められています。
*雑煮を食べる*
お供えしたお餅を食べて新年の力をいただくという意味があります。
各地でさまざまな特徴や違いが見られます。
*お年玉を渡す*
年神様の魂が宿る餅玉を家族に分け与えたことが由来とされます。
御年玉、御年魂とも言われます。
*年賀状を出す*
昔は出向いて新年の挨拶回りをしていましたが、遠方や出向くことかできない人には手紙を出していたことから現在の年賀状の風習ができました。
*初詣に行く*
年始にお参りすることで幸福が増すとされ、本来は自分の住む地域の氏神様に新年の挨拶をする行事です。
仲冬の候を使った時候の挨拶とは?
手紙や文章の印象に大きく関係し、大切な役割を果たす冒頭や結びの文章ですが、正しく使うことは案外難しいですよね。
手紙を書く機会が多くなるこの時期に使える時候の挨拶の例文をいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にして下さいね。
*冒頭文の例文*
- 仲冬の候、年の瀬も迫ってまいりましたがいかがお過ごしでしょうか。
- 仲冬の候、木枯らしが吹きすさぶ頃となりましたがお変わりないでしょうか。
- 仲冬の候、街にもクリスマスツリーが 飾られるようになった今日この頃ですがいかがお過ごしでしょうか。
*結びの例文*
- 余寒の候、風邪など召されませんようご自愛くださいませ。
- しばらくは寒さが厳しい日が続きますが、お身体にはお気をつけ下さい。
- 時期柄風邪が流行る時期ですので、体調を崩されませんようにお気をつけ下さい。
おまけ!日本の有名なイルミネーションスポットをご紹介!
冬といえば、あちこちでイルミネーションが見られますよね。
夜、歩いていると、どこかしらで見るのではないでしょうか。
そこで、ぜひ一度は訪れたい日本のおすすめイルミネーションスポットをご紹介します。
1.東京ドイツ村(千葉県)
東京とありますが、所在地は千葉です。
アートなイルミネーションなどがあり、子どもから大人まで楽しめます。
光と音によって演出されるイルミネーションはとても幻想的です。
場所:千葉県袖ケ浦市永吉419
2.よみうりランド(東京都)
2010年から始まったイルミネーションですが、今やデートだけでなく
友達同士で訪れる人も多くいます。
遊園地内にあるので、イルミネーションを楽しみながら遊ぶことが出来ます。
場所:東京都稲城市矢野口4015-1
3.神戸ルミナリエ(兵庫県)
阪神淡路大震災の犠牲となった人たちの鎮魂を願い、1997年12月に始まりました。
壮大なイルミネーションに心が洗われ、多くの人を感動させてくれます。
場所:兵庫県神戸市中央区旧外国人居留地
まとめ
仲冬についてさまざまな面から紹介しましたが、いかがでしたか?
年末に向けて慌ただしく、ゆっくりと季節を感じることが少なくなるこの時期ですが、
いろいろなイベントや行事があり、街中でも1ヶ月でたくさんの景色が見られます。
ふと足を止めて仲冬を楽しんでみるのもいいですね。