中でも忌明けしてから最初のお盆を「初盆」といい、特に思い入れの深いものなのです。
お坊さんを呼んで親戚関係や友人知人などを呼ぶあたりが、お通夜に似た雰囲気がありますよね。
初盆にお供えをするにはまず、初盆の時期や贈るタイミングを把握する必要があります。
お供え物を選ぶにあたり金額相場やおすすめの品物も、ぜひ押さえておきたいですね。
今回は初盆の時期やおすすめのお供え物、金額相場などの正しい贈り方のマナーについて詳しくご紹介していきます。
初盆の時期はいつぐらい?
初盆のお供え物について考える前に、まずは初盆の時期やお供え物を贈るタイミングを知っておくのが大切です。
地域によっても時期が違うことがあるので、間違えないように注意しましょう。
初盆の時期
多くの地域では初盆が新暦の初盆である8月13〜16日ですが関東や北海道、沖縄などの地域では初盆を新暦ではなく旧暦で表します。
旧暦の初盆というと新暦よりも1ヶ月ほど早い7月13〜16日となるので、お供え物を贈るタイミングに気を付けなければなりません。
自分が住んでいる地域では旧暦の初盆でも、相手の住所次第では贈るのが早すぎてしまうこともあるのです。
四十九日法要よりも前のタイミングで初盆の時期が来てしまう場合には、初盆は翌年に持ち越しとなるので注意しましょう。
お供え物を贈るタイミング
相手の住む地域の初盆がいつかわかったら、お供え物を贈る準備をしましょう。
お供え物を贈るベストなタイミングは、初盆の1週間前から前日までです。
直接訪問する場合には喪服か目立たない服装にして、初盆法要の前日に伺うようにしてください。
私は夏場で暑い時には、黒を基調とした露出の少ない地味目な服装で行きましたが他の方たちも同じような出で立ちでした。
親戚の家だったので服装は喪服でなくても大丈夫でしたが、目上の方のお宅に訪問する際は喪服に着替えた方が間違いないでしょう。
初盆に掛ける金額相場はどのくらい?
初盆に掛ける金額相場は、平均3〜5千円程度です。
生前非常に親交が深かった場合や法要後の食事がある場合などでは1万円ほどの予算にすることがありますが、多くは5千円以内で大丈夫でしょう。
もし香典と一緒にお供え物も渡す時には、香典の金額を低めに設定して5千円程度になるように調整するのがおすすめです。
実際は地域ごとにやり方や考え方が異なることが多いので、私は間違いをしないためにも相手方に詳しく確認するようにしています。
初盆前に相手方に質問することは失礼なことではないですし、むしろ間違えてしまった方が失礼になるのでしっかりモヤモヤを解消した方が良いですね。
初盆におすすめのお供え物とは?
初盆のお供え物をしたいけど、どんな品物がおすすめなのかわからない!という人も多いと思います。
お盆といえば多くの人が思い浮かべるのは花ですが、実は地域によって色合いなどが異なるので注意が必要です。
花よりは日持ちがするお菓子やお線香などをお供えしたほうが、喜ばれる傾向にあります。
亡くなった人との関係性が深い場合には初盆に限り白い提灯を贈ることもありますが、次回以降は色とりどりの提灯を贈りましょう。
お菓子をお供えするときには、法要後にたくさんの人が持ち帰れるように個包装の菓子折りを選ぶのがおすすめです。
お菓子の場合は日持ちすることが大前提なので、私の場合は水ようかんやゼリーなどを購入しています。
初盆のお供え物の正しい贈り方
お供えのための品物を選んだら、正しい贈り方で渡したいものです。
掛け紙の表書きはどうするか、水引の種類など把握しておきたいマナーについてみていきましょう。
掛け紙
お供え物はお祝いのための品物ではないので、のしのついていない掛け紙を掛けます。
掛け紙は贈られた側が誰からのお供え物なのか一目でわかるように、包装紙の外側に掛けるようにしましょう。
水引
お盆など亡くなった人が絡むような場合には、水引は「二度と起こってほしくないこと」に使われる結び切りか淡路結びを使います。
蝶結びはマナー違反なので、間違えないように注意しましょう。
表書き
初盆に品物をお供えするときには、お香典と違って表書きも異なります。
お供え物には「御供物」という表書きで、掛け紙の上部に書くようにしてください。
まとめ
初盆の時期やおすすめのお供え物、金額相場などの正しい贈り方のマナーについて詳しくご紹介してきました。
一部を除く全国的に8月13〜16日となっていますが、実は関東など一部地域では7月13〜16日なのです。
金額相場は3,000円で、定番の花よりも日持ちするお菓子の方が喜ばれます。
贈るときには包装紙の上から掛け紙を掛け白黒結び切りの水引、表書きは「御供物」としてください。
予算と品物さえ決めてしまえば、お供え物を購入するのは簡単です。
ぜひ相手に喜んでもらえるような、お供え物を選びたいですね!