もう12月も残すところあと数日となりましたね。
子供を出産してからというもの、以前よりも1年が過ぎていくスピードが加速したように感じます。
とはいえ、年の瀬は何かと慌ただしいので物思いにふける暇なんてありません。
年賀状を出して、大掃除をして…そして何より「おせち」という高い壁があるんです。
でも正直、おせちって子供に不人気ではないですか?
だから苦労してまで作るべきかと毎年悩んでしまうわけです。
しかし!ここでおせちを作らないと、子供とおせちは絶縁状態になってしまいます。それは親として避けたいとも思うんです。
そこで私は手抜きおせちを用意することにしました。手抜きでも「おせちを作る」「おせちを知る」ことに意味があると(勝手に)信じています。
今回は1歳と4歳の子もお手伝いできるくらい簡単(手抜き)な黒豆おせちの作り方について、由来や魅力や行程とともに紹介していきますね。
12月31日~1月4日頃 雪下出麦
まず今回の候から紹介します。
雪下出麦(ゆきくだりてむぎのびる)
冬至の末候となりました。年をまたぐ候というのは、とても重要な節目であるように感じますよね。
降り積もった雪の下で、麦が芽を出し始めます。春がくるのも雪の下で待っているのですね。
おせちとは?
おせちよは、お正月に食べるお祝い料理のことです。「おせち」という言葉は本来は暦上の節句を意味しています。そのときに食べる料理だったので「おせち料理」と呼ばれるようになりました。
地方や家庭によっては、おせちの種類が異なります。そのため家の味の一つとして受け継がれるものとなるのでしょう。
子供には「年明けに食べる特別な料理」という印象だけでも持ってもらえたらいいなと思います。
黒豆とは?
おせちをすべて作ろうと思うと30種類ほどあります。でも実際には、こんな品数作るのは難しいものですよね。それに結構お金もかかってしまいます。
そこで、まずはおせちの定番でもある黒豆を子供たちと作ってみようと思います。私自身、子供の頃に黒豆だけは食べていた記憶が強いんです。
黒豆は邪気払いの意味があります。また黒く日焼けするほど、真面目にマメに勤勉に働けるようにという願いがこめられているのです。
私は「悪いものをやっつけるパワーがあるんだよ~」と伝えました。
なんで子供はおせちが苦手なのだろう?
うちの子は、おせちと呼ばれるものを口に運びません。お重箱に入っている時点で「これは自分の食べるものではない」というセンサーが働くようです。
なんとなく味も独特ですし、大人向けの料理ではありますよね。
だからこそ一緒に作ることで、おせちを身近に感じてもらいたいと思いました。とくに黒豆は甘くて子供も食べれば好きなはずです。
簡単黒豆おせちを一緒に作ってみる
息子は4歳で空前のお手伝いブームです。一緒に作ろうと誘うと、すぐにお手伝いしてくれました。
簡単黒豆は、別名を手抜き黒豆といいます。圧力鍋も使わずに、炊飯器で作ってしまうというものなんです。
これなら子供にも簡単にできますし、美味しいんですよ。
材料買い出し
せっかくなら買い物から一緒にすると、より楽しめると思います。必要なものを探しにいきました。
【材料】
- 黒豆
- 砂糖(きび砂糖)
- 醤油
- 酒
- 重曹
- 水
こうしてみると、だいたい家にあるものでした。必要なものは黒豆と重曹のみです。
そして大抵のスーパーでは、年末年始特設コーナーができているので黒豆も探さずに見つけることができました。
黒豆作りスタート
今回はおせちの試作ということで、子供用に少量作成していきます。
まずは黒豆さんたちを綺麗に洗います。ここ息子の出番!ざるの上で黒豆を綺麗にしてもらいました。
調味料をすべて鍋に入れて火にかけて沸騰させます。ここも息子に計りながら鍋に入れてもらいました。(火を扱うのは早いのでそこは私がやっています)
沸騰した調味料を炊飯釜に入れて、そこに洗った黒豆を投入します。
あとはピッピッピッと「おかゆ炊き」でスタート。(かたかったら再度おかゆ炊きします)
これだけ!これだけなんです。簡単すぎますよね。手抜きすぎますよね。子供でも簡単にできて楽しい行程ばかりです。
子供の感想とは?
『ピロリロロ~』炊飯器の音がすると走って見に行く息子。
「できたーーー」となんだか達成感を味わっていました。
食べてみると?
「ママおせつおいしいね」と。(「おせち」が言えず「おせつ」と言っています)
今まで口に運ばなかった黒豆をパクパクと食べてくれました。これは大成功!
ちなみに箸の練習にもなりますよ。
日本の伝統は大事にしたい
日本には素敵な伝統がたくさんあります。しかし年々伝統は薄れていっており、知らないようなことも増えているでしょう。
私も知らないことが多いですし、やっていないことも多いです。
でも親が「調べて実践」しなければ、子供に継承されることはなく伝統は消滅してしまいます。
日本の伝統を守るのは、今私たちにできることでもあるのかなと思います。
できることから少しずつ子供にわかりやすく楽しみながら伝えていけるといいですね。
次回の候は?
次回は1月5日から芹乃栄(さりすなわちさかう)です。いよいよ新年がスタートします。そんな年始めの候も親子で楽しみながら意識を高めていきたいと思います。