2月も下旬となり、もう少しで3月3日ひな祭りですね。
我が家は下の子(現在1歳9か月)が女の子なので、昨年に雛人形を購入しました。
上の子が男の子なので、今までひな祭りをスルーしていたのですが…ひな祭りも一つの大切なイベントとなりました。
自分も小さいときには雛人形を飾り、桃の節句のお祝いをしてもらった記憶があります。小さい頃の写真も多く出てきました。
でも本来のひな祭りの意味や桃の節句と言われている理由を知らないんです。
子どもとイベントを過ごすからには、ただ雛人形を飾るのではなく意味や歴史なども教えていかなければいけませんよね。
そこで今回は、ひな祭りの準備をしながら意味や歴史についても調べて教えていきました。
その様子について紹介していきたいと思います。
七十二候 2/24~ 霞始靆
霧やもやのため、遠くの山や景色がほのかに現れては消え、山野の情景に趣が加わる頃となります。
春に出る霧を霞(かすみ)、夜に出る霞は朧(おぼろ)と呼ばれています。
霞というと幻想的な情景を思い浮かべます。
霞というのは、空気中に浮かんでいる細かい粒子のために遠くがはっきり見えない状況です。
春になると気温が上昇して空気中の水蒸気が増加します。
それにより空気中に霧がかかりモヤモヤとした印象になるのです。
近くの高台に富士山の見えるスポットがあります。
とくに冬ははっきりと見えて人気の場所です。
これも春になるにつれて、少しずつ霞がかかり見えなくなるのでしょう。
雛人形を飾る
我が家で昨年購入したのは、収納飾りというタイプの雛人形です。
特設コーナーにいた方の話によると、今時は6割がこのタイプを選ぶようです。
収納飾りとは、雛人形を置く台が収納になっています。
そのため場所をとらないのが特徴です。
リビングに飾るにも、ちょうどいいサイズです。
ガラスケースに収められていて箱から出すタイプも人気が高いとのことで悩みました。
ただ店員さんいわく『女の子は飾ることも楽しむ』ということだったので、自分たちで並べる雛人形を選びました。
本当は一緒に飾りたかったのですが…まだ1歳の娘は扱いも雑です…。
無造作に投げたり、つかんだりするので、今回は娘の届かないテーブルの上に置いて飾りました。
アイテムを見せつつ、主人が並べていきます。
その様子を近くで見てもらいました。
これが収納になっていた飾り台です。
屏風を立てるだけでも印象が変わりますね。
親王:男雛
こちらが男雛です。
顔も一つ一つ違うんですよね。
雛人形を選ぶとき、顔もよく見て買いました。
右手にもっているのがしゃくで、左手にもっているのが太刀(たち)です。
このアイテムと頭の上の冠は、娘にセットしてもらいました。
親王:女雛
こちらが女雛です。
この手に開いた扇を両手で持たせます。
…あれ?花を持たせています。
でも興味をもってセットしてくれているので、今年はこれで良しですね。
アイテムを並べていく
男雛・女雛・ぼんぼり・三方・菱台/菱餅・橘・桜と順に飾ります。
結婚式でも同じように向かって左に男雛、右に女雛と決まっています。
しかし大正時代以前は逆であり、今でも京都では逆に飾られているようです。
本来の日本の礼法では向かって右が上座ですので、雛人形も右に男雛を飾っていました。
雛人形のお内裏様は、天皇・皇后の姿を模しています。
左右が変わったのは昭和天皇の即位式で欧米にならい向かって左に天皇陛下、右に皇后陛下が並んだところからです。
当時の人形組合が左右を入れ替えて飾ることを決めました。
どちらが正しいという正式なものはないので、背景を知りつつお好みで飾ると良いでしょう。
完成しました。
飾るのは大変ではありますが、楽しい作業です。
来年はもう少し一緒に飾り付けができるかな?と思うと益々楽しみです。
ひな祭りの意味・歴史
ひな祭りは平安時代の書物にも記されているほど歴史が深いものです。
その歴史には諸説あるようです。
今では女の子の行事となっていますが、元々は男女共通の行事として親しまれてきました。
それが江戸時代に雛遊びという人形遊びが女性の生活に浸透したことから、幕府が3月3日をひな祭りとして、女の子の健やかな成長と健康を祝う行事に決めたとされています。
なぜ雛人形を飾るのか
平安時代は、人形に自分のけがれを乗せて、身代わりとして川に流す雛流しが主流でした。
流し雛は、子ども無病息災を願い災いや厄を払いのける意味もありました。
それが室町時代頃、流すから飾って祝うようになり、現在のひな祭りの形となってきたようです。
今でも雛人形が身代わりや厄除けの意味を持つことに変わりありません。
雛人形は持ち主を守ってくれることから、嫁入り道具にもされていたようです。
飾った人形が娘を守ってくれると考えると、なんだか愛おしさが増します。
そして今後も願いを込めて飾っていこうと思うことができました。
雛人形を飾る時期と片付ける時期
今年は飾るのが遅れてしまった我が家ですが、本来であれば立春である2月4日から中旬にかけて飾るのが良いです。
しかし雨水に飾ると良縁に良いとされているので、これには間に合いました。
雛人形を片付けるのが遅くなると、婚期が遅れると聞いたことがあります。
親として娘の婚期を遅らせるわけにはいきません!
しかしこれは『片付けもできないと嫁にいけないよ』という一つのしつけとして言い伝えられてきただけのようです。
急いで片付けず、2週間以内を目安に綺麗にしまうことが大切なようです。
次回の七十二候は?
次回の七十二候は、2月29日~草木萠動(そうもくめばえいずる)です。
雨水の末候であり、いよいよ3月に突入する候となりました。
七十二候では2月29日ですが、今年は28日までなので3月1日からとなります。
次回も親子で七十二候を感じられることをしていきたいと思います。